こちらの映画は、どちらかと言えば女性向けのラブコメディ作品となっていて、特に仕事や人間関係で疲れた時なんかに観ると心が癒されると思います。
主演には、ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイ。
70歳を超えた元サラリーマンのベン(ロバート・デ・ニーロ)が「アバウト・ザ・フィット」という名のファッション系ネット販売を手掛ける新鋭会社にシニア・インターン(高齢者求人)として応募します。その会社は、自分の子供くらい歳の離れた若い女社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)を中心とした若手ばかりが集まったイケイケの会社でした。
ベンは、採用が決まるとすぐさまジュールズの助手へと抜擢されます。彼女は、気丈な上に何かと細かい性格。仕事と家庭に追われる毎日を送っており、一見充実してそうにも見える様子。しかし、一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、そんな彼女にも普通の一般女性のようなか弱い部分や深刻な悩みを抱えている事に気付いたのでした。
そして、持ち前の陽気さと長年培ってきた人生経験を基に会社ではたちまち人気者となってやがては社長のジュールズにまで影響を及ぼすことになるのです。男の自分としてもつい魅了されてしまうようなこのベンという男・・・こういう男になってみたいモノですね。
それでは、こちらの映画の見どころをいくつか紹介していきたいと思います。
<個人評価点>
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星8
<記事読了時間>
約4分
※1部ネタバレあり
目次
紳士で裕福なベン
ベンを観てて思わず英国紳士を彷彿させられてしまうほどの気品を感じました。
まず、服装の規定のない職場(アバウト・ザ・フィット)で自分だけは必ずスーツでビシッと決め、その胸ポケにも必ずハンカチがあるといった完璧主義。また、常にファースト・レディを心掛け、女性が涙を流せばそっとハンカチを差し出すその優しさ。ちなみに、自宅にいけばおびただしい数のスーツ・ハンカチ・ネクタイがあります。もはや金持ちレベルと言ってよい程。
他にも綺麗な家に住んで趣味の海外旅行や太極拳に没頭する様を観ていると40年以上務めていた前職でそれなりに稼いでて亡くなった奥さんと裕福な生活を送っていたことが容易に想像出来るそんなシーンでもありました。
笑顔が素敵
所々で魅せるベンの笑顔が素敵でした。男の自分としても。
女性は、こうゆう笑顔や優しさに弱いんだろうな・・・。それでいて映画で出てくる他の男達とは明らかに違う人のオーラ、そして圧倒的な余裕・・・。
暴力的ではない違った男の強さというモノをベンから感じる事が出来ました。実際、映画のベンは女性からモテモテでした。すぐに彼女も出来ちゃうし。強い男には、必ず女狐が近寄ってくるというのもうなずけます。
セレブな社長
いやらしくない車(アウディのQ7)に送迎されて、自分の好きな服を着ておまけにスタイル抜群で超美人の女社長なら、女性であれば必ずといってよい程あこがれてしまうのではないでしょうか⁉
このドラマのジュールズは、とにかくセレブ感満載でカッコいいです。男の自分でもそう思えるくらい。特にCEO捜しで彼女が相手の会社へ面談に向かう時と面談が終わって車に戻ってくるシーンなんかは。サングラスが超絶クール(笑)自社内をマイ自転車で徘徊するライフスタイルは、なんとも言えませんが。
また、ベンに相談するシーンや泣きつくシーンなんかも「世の中完璧な人間なんて存在しない」ってメッセージが込められているようでそれはそれで絵になります。
人との距離の縮め方
ベンは、人心掌握術にも長けております。
恋愛で悩む若手男性社員には、その肩をそっと押してあげて彼の恋愛が成就するようにアドバイスをしてあげたり、仕事でジュールズに中々認めてもらえず苦悶していた若手女性社員を励まし、仕事での頑張りをジュールズに口添えしてあげたりなど一人一人との人間関係を疎かにしませんでした。
また、ジュールズが頭を悩ませるゴミ置き場と化していた一つのデスク。誰も片付けようとはしません。すると、ベンが誰よりも早く出勤して黙ってこれを片付けたのです。この一見、簡単そうにみえて意外と勇気がいる行動。しかもベンはその功績を鼻にかける事もありませんでした。周りの人もそりゃベンを認めるでしょ。
また、ベンは聞き手に回る事も出来ます。さりげなく人の悩みや問題を簡単に引き出してしまい、それを解決する。また相手の感情に入り込むのも上手いときたら、そりゃみんなしてベンの虜になってしまうやろうと。
総括すると・・・ベンの知識であったり長年の人生観は、観る者によって色々と考えさせられたり、気づかされたりする部分がただあると思われます。悩む内容にもよりますが一度立ち止まった時、ベンの事を思い出してみるのも一つの方法なのではないかと感じさせられました。
以上となります。
最後まで御覧頂きとても感謝しております<(_ _)>
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