※目次
こちらの映画は、サスペンス好きなら知らない人がいないと言われているほど超有名でサスペンス界の金字塔とまで呼ばれている作品です。また、アカデミー脚本賞を始め、アカデミー助演男優賞、エドガー賞といった数々のタイトルも総なめにしております。
そして、この映画の一番の注目と言えばアカデミー助演男優賞に選ばれたケヴィン・スペイシー演じるヴァーバル・キントでしょう。天才と言われた彼の不気味かつ洗練されてるとも言える抜群の演技力には、目を離せません。
物語の主な内容としては、完全に推理小説の世界です。精巧で複雑に構成されたこの世界の前では、きっと貴方も騙される事間違いないはずです。1人の探偵になったつもりでこの事件を解決してみて下さい。
それでは、映画にあるいくつかのキーワードを中心に記事でまとめてみましたので御覧下さい<(_ _)>
<個人評価点>
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9
<記事読了時間>
約4分
※1部ネタバレあり
5人の男
物語の発端は、カリフォルニア州・サンペドロ港においてマフィア達による麻薬の密輸に使われていた船が爆破し、全身大火傷を負ったハンガリー人と身体障害者(その後行方不明)の2人が生存し、それ以外の人間が何者かによって殺されてしまった事件から始まります。殺された中には、後述する元汚職刑事キートン(ガブリエル・バーン)の顔も。
そして、その事件が起こるちょうど6週間前に銃器を乗せたトラックが何者かによってハイジャックされる事件が起きていました。そこで容疑に掛けられたのがキートン、元強盗犯のマクマナス(スティーブン・ボールドウィン)とフェンスター(べニチオ・デル・トロ)コンビ、爆弾魔のホックニー(ケヴィン・ボラック)、そして詐欺師キント(ケヴィン・スペイシー)の5人だったのです。
彼らは、全員いわくつきの人物であり犯罪が事あるごとに容疑をかけられ、警察にでっち上げられていたのでした。その後、すぐにこちらの5人は無罪放免となるのですがそこは似たもの同志・・・すぐに打ち解けキートンとキントを中心に金儲けのためとすぐに自分達をでっちあげる警察署に鬱憤を晴らすため、皆で団結して犯罪に手を染めていくこととなるのです。物語は、この5人を中心に進行していくのでした。
過去と現在
サンペドロ港において上記の5人の中で唯一無傷で生還を果たしたキントに対してクイヤン捜査官(チャズ・パルミンテリ)が警察署内にて激しく尋問します。
※過去と現在を何度も往復するこの物語。実は、この映画の実態全てがキントの供述から構成されているようなモノだからです。
なので、キントの言動や仕草を1つずつ見逃す事なきよう。例えば、コバヤシという名の登場人物が存在しますが、我々日本人としては当然コバヤシと聞いたら日本人を想像するはずです。しかし、そのコバヤシはイギリス人だった・・・みたいな感じに。
カイザー・ソゼ
キントの口から上がった謎の人物・・・カイザー・ソゼ。
この名を知っている者全員が震え上がってしまうほどの人物でした。しかし、その実態は全く掴めず本当に存在するのかさえわからないほどの伝説的な悪人でした。
どうやら、船で起きた事件でもカイザー・ソゼが深く関わっており、キートンも彼によって・・・。
証拠も痕跡もすべて残さないこのカイザー・ソゼとは、一体何なのか⁉私の推理では、カイザー・ソゼはあくまで伝説の人物だけに過ぎなかったと思うに至ったのですが、その意味はあえて申しません( ゚Д゚)
2つの結末
私は、この映画には2つの結末があると思ってます。
モノは考えようとありますが、結局クライマックスでもこれといった解決には至りませんでしたから。ここが推理の難しいところでもあり、面白いところでもありますよね。
ヒントを上げるとクイヤンに打ち明けたキントの供述が正しければ6人目の誰かが船に存在していた、でなければ・・・ということです。もっと言えば証拠がないのでいくらでも話を・・・。っと、ここまでにしておきます(笑)
最後まで御覧頂き、とても感謝しております<(_ _)>
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