色んなアンサー

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映画「アメリカン・ギャングスター」の見どころ

※目次

 

こちらの映画は、ハリウッド映画界の巨匠であるリドリー・スコットが監督を務める1970年代のアメリカ・ニューヨーク近郊で実際起こった麻薬犯罪を描いた作品となっております。

 

主演を務めるは、素敵な笑顔が印象的な名優デンゼル・ワシントンとラフで濃い役柄がとても似合うニュージーランドの鉄人ラッセル・クロウの2人となります。また、この2人による演義や対決にも要注目です。

 

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独自の入手ルートを開発しニューヨークを麻薬漬けにしたフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)、家庭内が崩壊し麻薬や賄賂等で汚職された警察内でただ1人正義を貫くリッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)麻薬というモノが2人の数奇な運命を生む事となるのです。

 

<個人評価点>

満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9

<記事読了時間>

約5分

 

※1部ネタバレ有り

 

伝説のギャングが死亡

 

1968年ニューヨーク、街中を歩く2人の黒人の姿がありました。その2人とは、地元住民から慕われ伝説のギャングとして名を馳せたバンピー・ジョンソンと呼ばれる男と彼の長年の助手であり彼専用の運転手でもあるフランク・ルーカスという男でした。

 

しかし、とあるショッピングモールに入った途端、バンピーが急な発作で倒れそのまま死んでしまうのでした。そして、伝説のギャングが死亡した事によりその葬儀にはイタリアンマフィアのドンや有名な作曲家等各著名人達が参列します。そこでフランクは、長年バンピーの元で培ったノウハウと葬儀に参列したバンピーの人脈を使って独立を画策します。それは、尊敬するバンピーの意志を自分なりに引き継ぐ為でもありました。

 

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当時、アメリカはベトナム戦争の真っ最中でベトナムから帰還した兵士達が麻薬中毒者で溢れておりました。なので、ニューヨークでは麻薬の需要と供給が追い付いておらず純度の低い麻薬が流行していた為、その効果に満足してないジャンキーが続出しておりました。そこに目を付けたフランクは、ベトナムへ従軍している従妹に現地でまず面会し、麻薬を栽培している大元へ接触を計るのでした。

 

ブルー・マジック

 

大元と接触したフランクは、そこで仲介業者を設けず直接ニューヨークへと純度の高い生の麻薬を定期的に流出する方法を持ちかけました。そして、大元から了承を得たフランクはベトナム帰還兵が搭乗する輸送機に麻薬を忍ばせアメリカ本国へと送る独自のルートを開発したのでした。

 

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その麻薬には「ブルー・マジック」と名付け、値段も格安で販売した事によりニューヨークでは爆発的に売れ、フランクは巨万の富を得る事となるのです。また、麻薬で得た資金で最愛の母に豪邸をプレゼントし、より強固な組織を編成する為にも実の弟や従妹らを自分の麻薬商売の組織に編入して結束を固めたのでした。

 

一方、麻薬や賄賂等で汚職が蔓延していたニューヨーク市警。そんな中、家庭内が泥沼化し息子の親権を巡って妻と争っていたリッチー・ロバーツは、相棒と協力してギャングの車を襲撃し、トランクの中に不正に入手された闇金を見つけ出し押収しておりました。

 

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特別麻薬取締局

 

「警察内は汚職まみれでボロボロだし、このままお金を奪っても問題ないだろう」と相棒が言ってきたのに対し、正義感が人一倍強いリッチーは「それは、ダメだ。署に戻ってこのお金を収めよう」と言い、押収した闇金を持って警察署内へと入ります。

 

すると、汚れ切った警察署内ではリッチーの正当な行いも評価されず、むしろキモがられ冷遇されてしまうのでした。警察内では正当な評価がされない上に家庭内がボロボロなリッチーは、まるでそれの気晴らしをするかの如くお抱えのストリッパーや女友達とSEXに明け暮れます。このリッチーの女関係も家庭内が泥沼化している要因でもありました。

 

そんなある日、リッチーの正義感を見込んで上官のトバック(テッド・レイン)という男からニューヨークで猛威を奮っているブルー・マジックを取り締まる為の「特別麻薬取締局」のリーダーとしてスカウトされます。これにリッチーは「不正に手を染めない優秀な人間達で構成されている事が条件である」として引き受けたのでした。

 

メッキが剥がれていく

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そして、特別麻薬取締局を編成したリッチーは、麻薬に携わっていそうな怪しい人間リストを作って早速ブルー・マジックの出所を探ろうとしますが、目ぼしい人間は見つからず進展しませんでした。実際フランクは、敬虔なキリスト教信者で質素な生活を送っており、あえて自分自身が目立たないように意識して行動していた為、リストに上がるはずもありませんでした。

 

また、トルーポ(ジョシュ・ブローリン)という悪徳警察官を筆頭に大勢の警察官達の買収も行っていたのでそれが足枷となってリッチーにのしかかってくるのでした。しかし、フランクがエヴァ(ライマリ・ナダル)という女と恋に陥り結婚してしまった事から徐々にその固いメッキが剥がれていく事となるのです。それは、1971年マディソン・スクエア・ガーデンにてモハメド・アリのボクシング世界タイトルマッチが開かれた時でした。

 

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フランクは、エヴァからプレゼントで貰った普段着る事のない派手なコートを着て試合の観戦に臨んだのです。また、自分が座った会場席も他のvip達を差し置いての特等席だったので周囲から目立ちまくりでした。フランクは、ついに油断を許してしまったのです。そして、同じく会場に訪れそんなフランクに目を付けたリッチーによって背後からカメラで顔を撮られてしまったのでした。ここからリッチーのフランク逮捕に向けての快進撃が始まるのです。さらに、ベトナム戦争が終結した事によってアメリカ帰還兵を搭乗させていた輸送機がアメリカ兵がベトナムから撤退した事により使えなくなってしまった為、フランクの麻薬ビジネスに黄色信号が灯るのでした。

 

果たして、フランクが取った次の行動とは?デンゼル・ワシントンvsラッセル・クロウの対決がいよいよ大詰めを迎える事となります( ゚Д゚)

 

www.naoraou.com

 ※デンゼル・ワシントン映画の前記事