色んなアンサー

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大ヒット作「項羽と劉邦 Kings War」 第64・65・66話を斬る

※目次

 

楚漢の激突編・・・。

 

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第64話 背水の陣

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※李左車
 

楚の刑務官達の目を盗んで脱獄を図った呂雉(リョチ)らでしたが、追っ手に現れた鐘離眜(ショウリバツ)と龍且(リュウショ)らに捕まってしまい、結局無駄に終わってしまうのです。そして、再び牢へと連れ戻された呂雉はあまりの絶望感でその場に泣き崩れてしまうのでした。

 

一方、劉邦から増援された3万の兵を調練した韓信は、次なる目的である趙の討伐を目指して進軍します。その頃、韓信が攻め込んでくると報告を受けた趙では、趙王の腹心の陳余と李左車(リサシャ)とで韓信の対応について論争が繰り広げられました。韓信の軍勢3万に対して20万を要する趙が負けるはずがないと正面衝突を主張する陳余と切れ者の韓信を警戒して道中に伏兵を配して先鋒部隊と後方部隊を寸断する作戦を主張する李左車。

 

結果、陳余が李左車の案を押し切る形で韓信との正面衝突が採用される事となります。そして、迎えた韓信軍と陳余軍。韓信は、わざと河を背(背水の陣)にして逃げ場を無くし、陳余の油断を誘ったのです。「自ら河を背にして逃げ場を無くすとは、愚かな男だ」と韓信を侮った陳余は、総攻撃を開始。その後、韓信にまんまと誘き寄せられた陳余は、韓信が率いる3万の決死隊の前に大敗北を喫してしまうのでした。韓信に敗れた陳余は、自らが生き延びる為に退路に立つ邪魔な自軍の兵士達を次々と斬り殺し、兵士達の反感を買ってしまうのでした。

 

第65話 黄金四万斤

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※子嬰
 

やがて陳余の暴挙に反感を抱いた趙の兵士達は、一斉に槍で陳余を刺し殺してしまいます。こうして陳余が殺され大敗北した趙は、韓信に抗う術を失い趙王も韓信に捕縛された事によって国が滅びてしまうのでした。ただ、優れた軍略家として一目置かれていた李左車は、韓信に説得されそのまま漢に帰属する事となります。

 

韓信の北伐が順調に進んで行く中、劉邦と項羽は滎陽近郊で一進一退の攻防戦を繰り広げておりました。項羽が激しく攻めれば劉邦が激しく抵抗するといったどちらも一歩も譲らない混着状態が続いていたのです。そこでこの混着状態を打開すべく漢軍の謀略家である陳平が動いたのでした。

 

それは、劉邦からその資金として贈られてきた黄金四万斤を使っての楚内部離間工作でした。項羽の疑り深い性格と身内ばかり重用する傾向が工作を行うのに適していたのです。そして、標的にされたのが項伯や項荘、虞子期といった項羽の血縁関係以外の楚の重臣である亜父の范増や鐘離眜、龍且や秦から降伏した司馬欣らでした。まず、最初の標的は司馬欣・・・。

 

第66話 虞姫の誤解

 

司馬欣は、楚の要所である成皋(セイコウ)を守る太守・曹咎(ソウキュウ)の副将をしておりました。そして、漢と内通している疑いを掛けられた司馬欣は、項羽から疑いの目を掛けられてしまい、曹咎との間にも亀裂が入ってしまいます。潔白を証明する司馬欣も一度狂った歯車は、元には戻りません。

 

やがて、籠城している曹咎を城から誘き出そうと連日のように漢の周勃が挑発してきます。その後、我慢の限界に達した曹咎は「相手にしてはなりません」と諫言する司馬欣の言葉を無視し、周勃軍目掛けて猛進して討ち死、成皋も落城してしまうのでした。実は、成皋には項羽の正室である虞姫がいたのです。虞姫の行方を必死で探す項羽。虞姫を守りきれなかった罪を背負い、その護衛兵だった兵士も自殺してしまいます。

 

懸命の捜索もあって虞姫を森の中で発見する事が出来た項羽でしたが、虞姫を守れなかったからその護衛兵を項羽が殺したと虞姫に誤解されてしまいます。やがて、虞子期が真実を虞姫に告げたのでその誤解は打ち解けるのですが、かけがえのない命が簡単に失われてしまう現状や先が見えない漢との戦いを想って項羽と虞姫は、悲嘆に駆られてしまうのでした。

 

そして、楚内部でも項羽の疑心暗鬼は晴れず、以前として疑いを掛けられた司馬欣、陳平の内部工作が始まってから軍権を失った鐘離眜や龍且ら、挙句の果てには亜父の范増までもが項羽から疎まれ始めたのです。こうして陳平の離間工作が功を奏し、楚内部が崩壊寸前となってしまうのでした。

 

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