※目次
小さい頃の夏休みの1つとして「ラジオ体操」に毎朝通うといったモノがありました。地域によって違うのかもしれませんが自分がいた地区では、ラジオ体操第2までやってましたね。そして、学校に提出する為に必要なラジオ体操に参加した証であるハンコを毎朝もらってました。
今となっては良い思い出ですが毎朝早朝でしたので正直しんどかったです。それと私にとってもう1つの思い出となる嫌な出来事があったのです。
これは、私の目の前で友達が実体験した事を話すモノであり嘘・偽りはございません。それを証明する映像はないんですけどね・・・。ってな所で、実際あったラジオ体操での話をしたいと思います。
当時の友達・哲雄(てつお)と洋司(ひろし)
私が当時小学校3年生の時でした。
学校も夏休みに入り、普段通り面倒臭いラジオ体操に通っていた時の事です。私はいつも同級生の友達である哲雄と洋司(現在は疎遠)の3人でラジオ体操に通っており、私の家がラジオ体操が行われる公園の近くであった為、いつも私の家で待ち合わせしてからラジオ体操に参加しておりました。
しかし、ラジオ体操とはいえ真面目にやっている人達は、どっかのじいさんとばあさん、どっかのおっさんとおばちゃん程度で、私達若い衆はハンコが欲しいだけで参加していてほとんどが公園の砂場かジャングルジムなんかでさぼっておりました。
巷で有名な霊感の強い東森親子
ラジオ体操も第2まで終わり、砂場の隅でボケーっと座っていた私達3人が、さぁハンコを貰いに行こうと思って立ち上がったその時・・・。
友達の1人である哲雄が変な事を言い出します。私「お前何て言ったの?」哲雄「あのおばちゃんと女の子が2人して・・・何かあれ見たらダメだとか何か言ってる」と言ったので、私ともう1人の友達である洋司は耳を凝らして2人の話を聞いたのでした。
おばちゃんは指差しながら「ちかちゃん!あそこにいる人見たらダメだよ」ちかちゃん「わかった!おかあさん」と。その2人は、巷で有名な霊感の強い親子・東森おばちゃんとその娘である千佳子だったのです。
哲雄が言う「白いおばあちゃん」
私は、生まれて幽霊など見た事もなく幽霊を信じる人間ではなかったので「何を言ってんだあいつら」といって小馬鹿にしておりました。しかし、哲雄は何かに取りつかれたかのようにある方向をずっと凝視しておりました。それはおばちゃんが指を差していた場所です。
私も哲雄に釣られ同じ場所を見ましたが、そこにはベンチしかなく人はおろか特に気になる点もありませんでした。するとフッといきなり哲雄の目の先30センチくらい前に白いおばあちゃんが現れ、笑いながら「私が見えたの?」と喋ってきたのでした。
私と洋司は哲雄に「おい!しっかりしろ!」と言いますが、哲雄はガチガチ震えたままで応答もなく、後から聞いた話によると金縛りになってしまっていたそうです。
東森のおばちゃんに庇われる
ちょうどその時、東森のおばちゃんとちかちゃんが恐ろしい形相でこちらを見ていた事が凄く衝撃的でした。哲雄の事もそうですが、その2人の形相を見て私は思わずゾッとしてしまいましたね。
そして、東森親子はすかさず哲雄の元へ駆けつけおばちゃんは哲雄を庇いながら「見えてません!あっちへ行って!南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏!」と言っていたのが,私の脳裏に今でも焼き付いております。
しばらくして正気を取り戻した哲雄は、東森のおばちゃんに「次からは気を付けるんだよ!」と言われ無事に済んだのでした。
私は、哲雄の言う白いおばあちゃんを見れたわけではないんですけど、実際目の前でこんなことがあったら幽霊の存在を信じるほかなりません。
その白いおばあちゃんとは、一体何だったのでしょうか( ゚Д゚)そして、もし哲雄が「見えてる」と答えていたらどうなっていたのでしょうか( ゚Д゚)謎は深まるばかりです。