※目次
こちらの映画は、実在したアメリカの伝説的なマフィア組織で「五大ファミリー」の1つと言われた「ガンビーノ一家」のドンであるジョン・J・ゴッティの人生を描いたバイレンス作品となっております。
主役は、私の大好きな映画俳優であるジョン・トラボルタ。作中でも彼の陽気でもあり不気味なキャラでもあるその演技力は、健在でした。しかし、この映画の評判の悪さには、正直残念としか言いようがありません。
それは、アメリカの映画評価サイトであるRotten Tomatoesでの映画支持率が0%であった事、アメリカの最低映画を決めるゴールデンラズベリー賞に多くの部門でノミネートされた事にあります。
なぜそうなったのか?
映画でマフィア組織を英雄扱いした事や物語を通して我々に何を伝えたかったのかが明確でないからだと思われます。それでもジョン・トラボルタファンの私としては、彼の演技を観られただけでも満足はしておりますが。
ただ、ジョン・トラボルタの息子役は驚くほど父に似ておりません(笑)正直、これはちょっと無理があるだろうって思いましたね。
<個人評価点>
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星6
<記事読了時間>
約3分
※1部ネタバレ有り
ゴッティの生き様
物語の始まりは、ジョン・J・ゴッティ(ジョン・トラボルタ※以下ゴッティで記述)が刑務所内で息子のジョン・ジョニー・A・ゴッティ(スペンサー・ロフランコ※以下ジョニーで記述)と面会した所からです。そして、ここからゴッティの人生を振り返っていく事となります。
ゴッティがガンビーノ一家のボスになるまでの軌跡、刑務所に収監されたキッカケ、息子が刑務所へ来た理由、子供の死、親友との別れ、部下の裏切り・・・と、そこには波乱万丈とも言えるゴッティの生き様がありました。
家族愛
ゴッティには、2つの顔がありました。外では、自分の野心の為に平然と人を殺してしまうゴッティと家庭内では、妻を愛し子供達を愛する家族愛に満ちたゴッティがおりました。
長男のジョニーは、始めこそ軍人を目指しておりましたが次第にマフィアである父に憧れてしまい、ガンビーノ一家の一員になってしまいます。自分の配下になったジョニーに複雑な感情を抱いたゴッティでしたが、それでもジョニーを歓迎し自分の組織の幹部に取り立てます。
しかし、もう1人の息子だったフランキーが交通事故で死んでしまいます。その時のゴッティは、あまりの悲しさに加害者を殺してしまうのでした。家族の為ならいきなり組織の幹部に取り立ててしまう、息子の仇討ちの為に人を殺してしまう事からも分かるように異常なまでのゴッティの家族愛が伺えます。
望んでいなかった事
作中でゴッティは「俺は、この先どうなってもいい。ただ、お前だけはここにいちゃダメだ!」と言いますが、実は息子のジョニーも刑務所に収監されてしまうのです。物語の序盤で息子が面会してきたのは、自分の今後(将来)を父であるゴッティに相談する為に訪れてきたのでした。
ゴッティは、息子のジョニーまでもが刑務所に収監される事など望んでいなかったのです。実の父親であり家族愛が人一倍強いゴッティなら息子の行く末を案じるのは、当然であると言えるでしょう。ジョニーを組織に加えたのは、ゴッティにとって大誤算でした。しかし、息子が刑務所に収監されてしまった現実は、変わらない・・・。
果たして、ゴッティが下した決断とは?ジョニーは、この先どうなってしまうのか?
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