※目次
こちらの映画は、大ヒットホラー映画「リングシリーズ」を手掛けた中田秀夫監督のサスペンス・ホラー作品となっております。
主演の稲葉麻美を演ずるは、北川景子。ストーリーは、麻美の恋人である富田誠(田中圭)がタクシーの中にうっかりスマホを落としてしまった事から始まり、それが後に災いとなって2人に襲い掛かり、連続殺人魔である謎の男と密接に関連していく事となるのです。
物語の一番の見どころとしては、連続殺人魔によって北川景子と田中圭がどっぷりと罠にはまっていくシーンや連続殺人魔を演じた怪優の抜群の演技力でしょう。他にも、千葉雄大・要潤・原田泰造・バカリズム・成田凌といった豪華競演にも注目です。
<個人評価点>
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星8
<記事読了時間>
約4分
※1部ネタバレ有り
スマホを落としてしまう
タクシーに乗って幸せそうにスマホを眺める1人の男がいました。その男の名は、富田誠(田中圭)。彼は、営業先に向かう最中でありながら恋人の稲葉麻美(北川景子)に今夜プロポーズをする為にどのような言葉がふさわしいかを考えておりました。
そんな矢先、タクシーが渋滞に巻き込まれてしまいます。会社の上司と営業先でプレゼンを控えていた誠は、このままでは遅刻してしまうので途中でタクシーを降り、走って地下鉄乗り場へと向かいました。しかし、地下鉄はアクシデントで運行しておらず、しかもタクシーの中に自分のスマホを落としてしまうという大失態をおかしてしまうのです。
その後、誠のスマホを拾った謎の男が麻美の携帯に連絡して「横浜のカフェに届けておくから受け取りに来てください」と言ってきたことにより、麻美の手によって誠は自分のスマホを取り戻す事に成功したのでした。ところが・・・。
ソーシャルブック
この時から麻美と誠の身に数々の災難が降りかかってくる事となるのでした。ソーシャルブック(フェイスブックみたいなモノ)を使って散々な嫌がらせを受ける事となるのです。当時の2人は、誠がタクシーにスマホを落とした事がきっかけだとは知りもしませんでした。
犯人は、かなりの凄腕なネットマニアでした。パソコンから誠のクレジットカードに潜入して勝手に多額のネットショッピングをしたり、誠の会社の先輩である小柳守(バカリズム)のソーシャルブックアカウントを複製して悪用し、執拗に麻美に対してストーカー行為を繰り返したりと。
まだ事の重大さに気付いていない誠は、麻美にプラネタリウムでプロポーズをしましたが、麻美からは「うん。」とは言ってもらえず、返事待ちでした。また、麻美の過去に触れようとするとその逆鱗に触れてしまうのでした。麻美の過去には、一体何があったというのか?
連続殺人事件
一方、足柄の山中で5人の女性死体が発見され、全て同一犯の連続殺人事件が勃発します。5人の死体の髪の毛の1部が全てバリカンのようなモノで剃りあげられていた変死体でもありました。その捜査を担当したのがベテラン刑事の毒島(原田泰造)とIT企業を辞めて刑事に就職した新米の加賀谷(千葉雄大)でした。
ネットおたくでもある加賀谷は、直感で被害者である5人の女性全てが長い黒髪の女性であると推測。また、加賀谷には小さい頃に母親から虐げられていた過去があり、時折情緒不安定な素振りを見せるのでした。
その頃の麻美は、会社の同僚・加奈子(高橋メアリージュン)の誘いを受け、武井(要潤)とその後輩とで2対2の会食をします。麻美にとって自分の過去を知っている武井は、苦手な相手でもありました。また、やりチンで有名なイケメンエリート商社マンである彼に口説かれ強引にキスまでされてしまい、その一部始終を謎の男に盗撮され誠の元へメールで送りつけられてしまうのでした。
誠も麻美と武井のキスシーンを見て深く動揺しますが、謎の男によって送り込まれた自分の家庭教師時代に知り合った教え子に抱き着かれたシーンの一部始終も謎の男に盗撮され、麻美の元へとメールで送りつけられてしまうのでした。
監禁
その後、画像を見た麻美と誠は当然のように喧嘩してしまいます。何もかも謎の男の描いたシナリオ通りだったのです。ただ、麻美と誠もやられてばかりではありませんでした。2人が喧嘩する以前に、麻美がソーシャルブックを使ってネットに詳しい先輩に相談してその先輩の部下である浦野(成田凌)という男が自分の元へと派遣され、ウィルスに犯されていた誠のスマホを直していたのでした。
しかし、一向にネットの嫌がらせが改善されない麻美は、再び浦野をバーへ呼び出しネットの対処法を依頼します。浦野は「相当なやり手だ。でも、調べていく内に居場所が特定出来たので警察に通報しときました。ご安心を」と言い、さらにカクテルを持ってきて麻美に強要してきたのでした。ふてきな笑みをこぼす浦野。カクテルを飲まされた麻美は、突然意識を失ってしまいます。
浦野から通報を受けアパート現場へと駆け付けた毒島と加賀谷は、そこで自殺をした変死体を発見します。また、アパートの中を探索すると5人の被害者の携帯と思われるモノを押し入れのバッグの中から発見します。逃げきれないと思って自殺を図ったのか?取調べを続ける加賀谷は、事件の不自然さに気付き「自殺をした人間は犯人ではなく身代わりにされたんだ」と推測したのでした。
そして加賀谷は、ネットの知識をフル活用して犯人の痕跡を探し当てついに犯人の居場所を突き止めたのでした。急いでその居場所へと急行する毒島と加賀谷。一方、麻美と急に連絡が繋がらなくなった誠は、麻美の携帯のGPS機能を探知してその行方を追っています。その頃、麻美は手と足を縄に縛られて監禁されておりました。縛ったのは、浦野です。果たして、麻美はこの先どうなってしまうのか?また、麻美の知られたくない過去とは?
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