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大ヒット作「項羽と劉邦 Kings War」 第61・62・63話を斬る

※目次

 

楚漢の激突編・・・。

 

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第61話 魏国陥落

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※隋何
 

劉邦からの度重なる帰還要請を断り続けたが、蒯徹(カイテツ)の助言に従ってついに滎陽(ケイヨウ)へと入城した韓信。しかし、入城したとたんに盧綰(ロワン)から今まで帰還要請に応じなかった事を厳しく咎められ「謀反の疑いあり」と罪人扱いされてしまうのでした。

 

蕭何(ショウカ)が間に入ってくれたおかげで劉邦と面会する事が出来た韓信は、漢王(劉邦)の兵を減らさないために動かなかった、項羽の反撃に備え兵を訓練し漢王様の盾になるためにその場で駐屯していた事などを劉邦に伝え、御身の潔白を証明して劉邦の信頼を得る事に成功し、大将軍の地位を維持する事となります。

 

その後、劉邦と韓信は軍議を重ね、来たる項羽との再戦に向け漢軍の戦力を確かなモノとするために各地に散らばる中立国の併呑に向け進発しました。韓信が中立国の討伐を担当し、劉邦が項羽の目を引き付けるために自らが餌となって滎陽に留まる形で。韓信が先に向かったのは、魏豹(ギホウ)が治める魏国でした。

 

そして、韓信の機略の前にあっけなく魏国は陥落してしまいます。魏豹の妻である薄姫が潔く自殺しようとする反面、暗愚な魏豹は自殺すら怖いとためらう有様。やがて、漢軍に捕らわれた魏豹は、劉邦に助命を懇願して漢兵の召使いへと成り下がってしまうのでした。

 

第62話 九江王への使者

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※審食其
 

仮にも王だった魏豹の情けない姿を目の当たりにした魏豹の元妻・薄姫は、劉邦に「魏豹にチャンスを与えて下さい。その代わり私が宮中で召使いとなります」と嘆願しました。そんな薄姫に同情した劉邦は、彼女の言うままに魏豹を将卒に加え薄姫を宮中のお世話係に任命したのでした。実は、この女傑・薄姫こそが後に劉邦の優秀な家系を築き上げていくのでした。子の劉恒や孫の劉啓は、名君として知られる漢の5代目皇帝と6代目皇帝、さらに後漢を再興した光武帝の劉秀(リュウシュウ)は、薄姫の玄孫とされています。

 

一方、韓信から増援の催促を受けた劉邦は、常山王の張耳と新兵3万人を韓信の元へと派遣します。全く訓練がされていない雑兵に等しい新兵を見た韓信は、そこで愚痴をこぼしますが、蒯徹に「漢王が貴方に警戒しているからです」と忠告されたので黙って新兵の調練に励むのでした。

 

中立国の併呑は、九江を治める英布にまで及びます。そこで英布を漢に帰順させる使者として九江へと赴いた男がおりました。張良にその才を認められた弁舌家の隋何です。そして、武一辺倒な英布は言葉巧みな隋何に翻弄されてしまい、漢への帰順を決意するのでした。しかし、この男が黙っていません。かつての主である項羽です。「英布が漢に帰順す」と報告を受けた項羽は、怒り狂い鐘離眜(ショウリバツ)に命じて九江攻めを強行しようとしますが、范増に諫められ斉の討伐を続行したのでした。

 

第63話 燃やされた旗 

 

英布と共に劉邦がいる滎陽へと辿り着いた隋何でしたが、劉邦が英布との面会を拒みます。それは、英布の投降の真意を見定めるためでした。やがて劉邦の傲慢な態度に激怒した英布は、九江へと帰ろうとしますが英布が本気で項羽を倒すために投降してきた真実を知った劉邦によって静止され、ここに劉邦の今までの非礼のお詫びとして義兄弟の契りと今後の栄辱を共にする事を約束されたのでした。

 

一方、斉を鎮圧した項羽でしたがそのまま国を治めずに鐘離眜を残して楚に帰るといった中途半端な行動をしてしまいます。それが斉の再起を許してしまい、盛り返した斉の田横率いるゲリラ部隊によって鐘離眜は斉から追い出されてしまうのでした。そして、それに激怒した項羽が再び斉に攻め入るといった無駄な繰り返しを招いてしまいます。「斉の田横など放っておいて劉邦を攻めるべき」との范増の諫言も激怒した項羽の前には、もはや無駄に終わってしまうのでした。

 

やがて痺れを切らした范増が項羽の旗を持って独断で漢軍の食料庫に奇襲を仕掛けますが、周勃や樊噲(ハンカイ)らに死守されてしまい挙句の果てには、常勝無敗の旗で知られる「項」と書かれた項羽の軍旗を漢軍に奪われてしまうのでした。その後、項羽の軍旗は漢軍の手によって焼かれ、反って漢軍の士気を向上させてしまう形にまで発展しまった事に范増は、酷く落胆してしまうのでした。

 

こうして楚軍の中が慌ただしくなっていく中、以前として彭城の牢獄に閉じ込めら続けている劉邦の正室である呂雉(リョチ)らが従者の審食其(シンイキ)による脱獄計画に全てを掛け、動いておりましたが・・・。

 

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