※目次
こちらの映画は、有名作家東野圭吾のデビュー30周年にして、80作目となる作品となります。
主演には、嵐の櫻井翔。
他にも、広瀬すず・福士蒼汰・高嶋政伸・リリーフランキー・玉木宏・豊川悦司とこれでもかっていうくらいの豪華メンバーが出演しております。
この映画の見どころとしては、タイトルが「ラプラスの魔女」とあるように、人体実験によって身に付いた「予知能力」で、まるで魔法を唱えているかのような現象を引き起こす男と女のストーリーに、大学教授である櫻井翔が巻き込まれていく所だと思います。
そして、硫化水素による不可解な殺人事件!
貴方もこの不思議なミステリーの世界を堪能してみて下さい( ゚Д゚)
<個人評価点>
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星7
<記事読了時間>
約5分
※1部ネタバレ有り
温泉街で不可解な死亡事故
とある温泉街で不可解な死亡事故の調査を依頼された青江修介(櫻井翔)。死体の死因は「硫化水素」と判明します。しかし、死体のあった場所で硫化水素を用いて人を殺害する等、不可能であると青江は判断します。
そこに、1人の不思議ちゃんが現れました。その女の子は羽原円華(広瀬すず)。彼女に「ここで人が死んだの?」と問いかけられますが、立ち入り禁止エリアに無断で入ってきたので、その場は追い返したのでした。
その後旅館に戻った青江は、死体が発見された事によって温泉街が一時的に封鎖された事で、先行きが心配になった住民達との間で、今後の対応に追われておりました。そこに、刑事の中岡祐二(玉木宏)が現れ、この事件は「他殺の可能性がある」と指摘されますが、青江はきっぱり「他殺は物理的に不可能だ」とその指摘を突っぱねたのでした。
再び硫化水素による死亡事故が発生
温泉街で亡くなったのは、某映像プロデューサーの水城義郎という人物でした。他殺に拘る中岡は水城の身元を調査し、水城との年齢が離れた若妻・水城千佐都(佐藤江梨子)が、夫に掛けられた多額の保険金目当てに殺害をしたのではと推測します。
そして数日後、再び硫化水素による死亡事故が発生してしまいます。中岡は、すぐに青江に報告しその事故現場へと向かいます。現場についた青江は、死体と地形を検証しますが、水城の死亡事件と同様で硫化水素が死因なのは間違いないが、地形を見て物理的に不可能であると判断しました。
亡くなったのは、売れない役者だった那須野五郎という人物でした。水城と那須野がどっちも役者関係の職であったことから、中岡は2人に共通点があるのではないかと睨み、2人の過去を調査します。
突如、円華が部屋に侵入・ラプラスの魔女
旅館に戻った青江は、水城と那須野の死亡事件を見つめ直しますが、結論は「あの場所で硫化水素を使って人を殺害する等、不可能である」考えは変わらず、答えが出ないままでした。
そこに突如、円華が部屋に侵入してくるのです。また、彼女を追って円華の警護役である桐宮と武尾(高嶋政伸)が部屋に入ってきますが、円華が外へ逃げるふりをして部屋の中に隠れたため、桐宮と武尾は円華の策にはまり、そのまま外へ追いかけに行ってしまいます。
桐宮と武尾から上手く逃げた円華は、そのまま部屋に残り、青江が死亡現場を担当している教授である事を知っていたので「私を現場に連れていって」と青江に催促します。円華の発言に違和感を感じた青江は「何故、行きたいの?ダメだ」と断りますが、円華から写真を見せられ「この男性が事件に関係しているかも」と言われ、青江は円華を連れて現場に向かう事を決意します。
那須野の死体現場へと向かった青江と円華。そこで事故現場を検分した円華は「予知能力」があれば人を殺害する事は可能だと言います。「そんな事は絶対ありえない」と返す青江でしたが、そんな青江に「私はラプラスの魔女だから」と言い残し、円華はその場を後にします。
甘粕才生と甘粕謙人
一方、殺害された水城と那須野の痕跡を徹底的に調べた中岡は、2人と結びつきのある甘粕才生(豊川悦司)という映画脚本家を掘り起こします。また、才生は8年前に1つのブログを書き残し、消息を絶っておりました。
そのブログとは、甘粕才生が北海道に出張し自宅を留守中に娘が硫化水素を使って自殺を図り、それがきっかけで妻と娘が死んでしまった事件とその事件で唯一生き残った息子・甘粕謙人(福士蒼汰)が、事件の後遺症で植物人間となり、その介護を才生が行っていた内容が記載されておりました。
その後、手術を受け奇跡的に意識を取り戻した謙人を見守る才生でしたが、会話が出来ない謙人にメッセージで「もう来ないで欲しい」と言われ、その時から才生の行方が分からくなります。2人の死体と接点がある事と過去に起こった甘粕才生の娘による硫化水素事件で、甘粕才生が事件に関係しているかもしれないと睨んだ中岡は、才生の行方を追う事となります。
そして、謙人の通っていた病院が円華の父親・全太朗(リリー・フランキー)が院長を務める病院である事が判明します。また、謙人は全太朗が秘密裏で研究してきた「予知能力」の施術を受けており、円華も自ら志願して謙人と同じ「予知能力」を身に付けておりました。2人は、全太朗から人体実験を受けていたのです。程なくして謙人は、病院を後にしその後行方が分からなくなります。
以前に交流があった円華と謙人。そして、謙人は円華に「今までずっと苦しみ続けてきた。まもなくその苦しみが解放される」と過去に言っていたのでした。
謙人の言う「苦しみ」とは、何なのか?そして、才生と謙人は一体何処にいるというのか?
※福士蒼汰映画の前記事