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大ヒット作「項羽と劉邦 Kings War」 第10・11・12話を斬る

※目次

 

乱世の始まり篇・・・。

 

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第10話 二世皇帝即位

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※項梁
 

秦の国では、始皇帝が崩御し宦官の趙高(ちょうこう)の謀略によって始皇帝の末子である胡亥(こがい)が二世皇帝となりました。また、胡亥を幼少の頃から教育していた趙高にとって胡亥は傀儡の対象となり、自分の思うがままに朝廷を牛耳る事が可能となったのです。

 

その結果、秦を憂う忠臣達のほとんどは趙高によって粛正され、朝廷内でも趙高の顔色ばかり窺ってしまう佞臣達で溢れかえってしまいます。さらに、趙高は絶大な権力を誇示する為にも胡亥を政治の世界から追い出してしまい、好き勝手やりたい放題となってしまうのでした。

 

そんな中、趙高によって殺されてしまった始皇帝の太子・扶蘇(ふそ)の子である子嬰(しえい)とその姉である晨曦(シンギ)は、父が趙高の謀略によって殺されてしまった事実を知りながらも隠蔽を貫き、趙高からの粛正を避ける為にも父を殺された怒りを抑え、静かに秦の行方を見守る事を決意します。それは、趙高への反旗を翻すチャンスを待つ意味でもありました。

 

第11話 赤帝の子

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※項伯(三国志では、許攸役)
 

秦の労役に駆り出された劉邦一味は、村の囚人達を引き連れ秦の都である咸陽へと向かっておりました。それは、途中で村に帰っても殺される道中で1人逃げただけでも殺される約束の期日に遅れても殺されるといった過酷な任務と掟がありました。おまけに食糧もない状態に陥った劉邦一味は、途方に暮れてしまいます。

 

そんなある日「リーダーである劉邦とは、一体どんな人物なのか?」という話題で盛り上がります。するとそこにいた劉邦の弟分である盧綰(ロワン)や樊噲(ハンカイ)が「兄貴は昔、剣を片手に白くて大きな大蛇を一撃で殺したんだ!その後、謎の老婆から白い大蛇(白帝の子)を殺したお前は、赤帝の子だ!」と言われたそうな。その事から「只者ではないと思った俺達は、劉邦兄貴に付いていくと決めたんだ!」と。

 

それを聞いていた紀信という男は「それは、明らかに作り話だろ?」と盧綰と樊噲に突っかかりますが、当てもない、身寄りもない、自分の生死さえも分からず不安に駆られる皆を思ってそんな気分を紛らわす為にも盧綰と樊噲が演出した優しさだったのです。また、この場にいる皆で劉邦を中心にまとまっていこうといった思いもありました。

 

第12話 蕭何からの手紙

 

地獄の旅を続ける劉邦一味でしたが、ついに脱走者が出てしまいます。これによって例え咸陽に着いたとしても斬首されてしまう事が確定した劉邦一味は、深く悩んだ挙句この場で蜂起して皆で自分の村に変える事を決断します。進んでも退いても殺されてしまう絶体絶命の危機・・・。もはや頼れるのは、運のみでした。

 

劉邦は、自分達を見張っていた秦の警護兵を血祭りに上げ「俺に付いて来たい奴は付いてこい!そうじゃない奴は、勝手にしろ!」と言ってその場を後にしたのでした。すると、皆が劉邦に付いていく事を決断したのです。後ろを振り返った劉邦は、思わずその光景を見て言葉を失ったのでした。

 

劉邦は、とある山で自分達の住処を作りました。また「自分達を裏切った人間は死罪とする」といった簡単な掟も作ります。しかし、深刻な食糧不足に見舞われてしまったので村に帰還する事を決断します。ただ、その前に立ちはだかるのが秦の掟である「途中で村に帰ったら死罪である」でした。そこで劉邦は、自分の村に住んでいて親友でもある沛国(はいこく)の役人・蕭何(しょうか)に頼るしかありませんでした。蕭何も劉邦が村に向かって来ている情報を夏侯嬰(かこうえい)から聞き、ここで画策して劉邦宛に手紙を送ったのでした。

 

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大ヒット作「項羽と劉邦 Kings War」 第7・8・9話を斬る

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乱世の始まり篇・・・。

 

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第7話 項羽の恋

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※呂雉
 

義兄弟の契りを交わした項羽と虞子期(ぐしき)。その後の2人は、頻繁に顔を合わせ時には剣を交わしてお互いの剣術の腕を磨いたり、時には酒を共に交わしたりと良好な関係を築いておりました。

 

そこで虞子期は、項羽から漂う英雄の気質と人柄に惚れ込み自分の最愛の妹である虞姫(ぐき)との縁談を項羽に持ち掛けます。しかし、項羽には意中の想い人がいたのでした。その想い人とは、湖畔で見掛けた虞子期の妹・虞姫だったのです。これも運命のいたずらというモノなのか・・・。

 

そして、虞子期の妹があの湖畔で見掛けた虞姫だと知った項羽は、一瞬歓喜に包まれますが今の自分の現状と項家の大志を想うあまり「今は、そんな事をしている場合ではない!」と自分を戒め、虞姫への想いを封じ込めたのでした。

 

第8話 韓信の股くぐり

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※虞姫(三国志では、司馬懿の側室・静珠役)
 

乱世に項羽と劉邦という名の巨星が降り立ったこの時代に、また新たな巨星が降り立とうとしております。その名も韓信(かんしん)という男。貧しい出の彼は、今を必死に生きるためにも老夫婦の家で居候しておりました。また、毎日タダ飯にありつこうとする韓信を老婆は毛嫌いし、何かと意地悪をします。

 

働きもしない、毎日ぼーっと川で魚釣りをしている、交友関係もほとんどいない韓信。ましてや何かをやり遂げたいといったような明白な目標もない。ただ、彼には普通の人とは違った何かを感じさせるモノがあるのかもしれません。そして、川で韓信を見かけたおばさんから「貴方も男なら立ち上がらないとダメだよ!」と言われ、韓信もその重い腰を上げる事となります。

 

そんなある日、村のイジメっ子が韓信に絡んできました。そして、何を言っても全く相手にしない韓信を見て腹を立てたイジメっ子は「この場から逃れたいのなら俺の股をくぐってみろ!」と韓信を挑発します。これはとてつもない侮辱行為でした。しかし、韓信はためらう様子もなく股をくぐって立ち去ってしまうのです。一部始終を見ていた村人達からは「この根性無し!」と言われ、その場が爆笑の渦となる有様でした。

 

第9話 始皇帝死す

 

病身を押してもなお御幸を続ける始皇帝。また、在りもしない不老長寿の薬を探し求める旅。そして、ついに馬車の中で血を吐いてしまいます。飲んでいた薬には、なんと水銀(毒物)等も含まれていたそうです。始皇帝は、自身の余命を悟ったのか馬車に同乗していた宦官の趙高(ちょうこう)に遺言書をしたためるように命じます。

 

内容はこうです。「太子の扶蘇(ふそ)をすぐに咸陽へと呼び戻し、帝位を継がせよ!葬儀も仕切らせよ!」でした。その後、始皇帝は馬車の中で静かに息を引き取ってしまいます。趙高は、自分を毛嫌いしている扶蘇が帝位に就いたら粛正されてしまう恐れがある為ここで画策します。それは、自分が権力を手にしたいからでもありました。

 

趙高は、始皇帝の死を一旦伏して始皇帝の末子である胡亥(こがい)と丞相の李斯(りし)を始皇帝の馬車に乗せました。今まで死を伏せていた趙高に激怒した李斯でしたが、さらに趙高からとんでもない事を提案されます。「扶蘇を殺して胡亥を皇帝にしよう」と。無論、李斯は猛反対します。遺言を勝手に書き換えることなど言語道断と。

 

そこで趙高は、李斯に「もし扶蘇が皇帝になったらその部下の蒙恬(もうてん)が自ずと丞相の地位に就く事になる。貴殿と蒙恬は政敵だからそうなってしまうと貴殿の地位も危ういですよ」と言って揺さぶりをかけました。また、以前から皇帝になりたいと切に願っていた胡亥にも嘆願されてしまった李斯は、2人に押し切られる形となってしまうのでした。こうして聡明な扶蘇と秦の名将・蒙恬が死ぬ事となり、実権を握った趙高によって秦は滅亡の一途を辿っていく事となるのです。

 

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大ヒット作「項羽と劉邦 Kings War」 第4・5・6話を斬る

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乱世の始まり篇・・・。

 

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第4話 水源抗争

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※始皇帝(三国志では、劉備役)
 

妻を娶り、部下達からも厚い信頼を得る劉邦でしたが、仕事もしない上に毎日プラプラと遊び惚けている有様を見て実の父親を始め、2人の兄夫婦からは「情けない男」というイメージを抱かれておりました。

 

しかし、劉邦は呂雉(リョチ)を娶った事により「このままではダメだ!自分自身を変えていかなければならない」と意識するようになり、愛人であった女と決別して1人の亭主として自覚するようになります。ただ、日々の生活を改める事はありませんでした。

 

劉邦にとっての仕事とは、部下達を使って村の治安を劉邦なりに維持していく事にありました。父や兄夫婦達は、そんな劉邦の姿を知りません。そしてある日の事、沛国(はいこく)にある隣村の雍歯(ようし)という男と村の水源を巡って争う事となります。そこで劉邦は、秦が定めた法律を利用して雍歯を欺き、村の水源の確保に成功したのでした。

 

第5話 焚書坑儒

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※趙高(三国志では、袁紹役)
 

万里の長城や始皇帝陵と莫大な労役と税金を民衆達に課す始皇帝でしたが、当然の如く民衆達からの怨嗟の声が中国全土へと広がっていきます。そんな始皇帝の暴政を諫めるべく朝廷に仕える儒学者達は、言葉を選んで始皇帝に忠言したのでした。

 

すると、その忠言が始皇帝の逆鱗に触れてしまう形となってしまい「儒学者達がこの中国という土地に要らぬ教えを広めた為に、民心を惑わせてしまうのだ」という結論を下されてしまいます。もはや始皇帝は、自分が神であるかの如く傲慢でした。

 

そして、中国全土にある儒学の書物を全て焼き払い(焚書坑儒)、抵抗する儒学者達は全て生き埋めにしてしまうといった暴挙に出てしまいます。丞相である李斯(りし)や宦官の趙高(ちょうこう)らもこれに賛同しました。そんな中、聡明でその将来を嘱望された始皇帝の太子である扶蘇(ふそ)は、父の暴挙を懸命に諫めました。結果、扶蘇の懸命な諫言も始皇帝の耳には通らず、辺境で軍を統率している秦の将軍・蒙恬(もうてん)の元へと赴任させられたのでした。

 

第6話 故郷の馬

 

一方、江東の項梁(こうりょう)・項伯(こうはく)・項羽の項家3人は未だ当てもなく江東の地を流浪しております。そんな中、叔父の項伯と湖の湖畔で散歩していた項羽は、そこで立派な馬に乗った1人の美しい女を発見したのでした。項羽は、その女に一目惚れしてしまい声をかけますが、何も返されずその場を立ち去られてしまいます。

 

ある日、項羽が立ち寄った街では馬の商いが盛んに行われておりました。どこの国でも深刻な馬不足に悩まされている様子でした。そこで痩せ細った馬を偶然見かけた項羽は「この馬は、何処から来た馬だ?」と馬商に尋ねると「楚の国からです」と返答が返ってきます。思わず自分の故郷の馬を目にした項羽は、哀惜の念にかられその馬を購入したのでした。

 

また、そこで立派な剣を携えた若者と偶然出会いその剣を巡って喧嘩が始まります。勝敗は、項羽の圧勝でしたが若者の勇気ある行動に感化された項羽は、その若者と意気投合し義兄弟になったのでした。若者の名は、虞子期(ぐしき)。後に最後の最後まで項羽と行動を共にし、項羽の寵姫となる虞姫(ぐき)の兄に当たる人物となります。

 

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