こちらの映画は、前回に紹介した「ユージュアル・サスペクツ」とほぼ同じ年代に登場したスリルアドベンチャー作品となっております。1994年の作品ですから今から約25年前くらいになりますかね・・・。
主演は、ハリウッド界の大女優であるメリル・ストリープ。ちょうどこの頃に彼女の代表作の1つでもある「マディソン郡の橋」なんかもありました。今でこそかなりお歳を召されましたが、こちらの作品ではまだまだ大人の色気が健在しております。
そして、共演にハリウッド1危険な男として有名なケヴィン・ベーコン。私の大好きな俳優の1人でもあります。こちらの作品では、悪役として登場するのですがやはり彼の演技力は素晴らしいです。それでいてかなり怖いのも事実です。観てて思わず寒気を感じてしまうほど。
最愛の息子の誕生日祝いもかねて大好きな川下りを楽しもうとしていた幸せな家庭を極悪非道な強盗犯達が地獄の道へと引き連りこんでしまうとてつもない恐怖とスリルに満ちた内容となっております。それでは、こちらの映画の見どころを中心に紹介していきますね。
<個人評価点>
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星8
<記事読了時間>
約4分
※1部ネタバレあり
目次
顔に注目
物語序盤でジェイド(ケヴィン・ベーコン)がゲイル(メリル・ストリープ)の息子であるローク(ジョゼフ・マゼロ)と初めて顔を合わせた時に見せるジェイドのにやけ顔がとても不気味で怖かったです。
当初は、自分が被っていた帽子をロークに上げるなど心優しい一面を覗かせたジェイドでしたが、物語が進むにつれてその化けの皮が剥がされていくこととなるのです。
やっぱりケヴィン・ベーコンはこうでないと。でも、彼が演じる悪役は毎度のことなんですがどこかおっちょこちょいなんですよね(笑)なんか抜けているというか。
ジェイドの覗き
ジェイド達と共に川下りのゴール地点「ブライダル・クリーク」と呼ばれる駐留所まで行動を共にすることとなったゲイル一家。まだ、この時はジェイド達が強盗犯である事をゲイル達は知りませんでした。ただ、ゲイルの夫であるトム(デイヴィッド・ストラザーン)だけが、どこか胡散臭いジェイド達の存在を煙たがってはおりました。
そして、迎えた夜。1人裸になって近くの川で水浴びをしていたゲイルの背後に怪しい人影が・・・。
薄暗い闇の中、激しい雷の轟音と共にジェイドがじっとこちらを見つめていたのです。それを見たゲイルは思わずゾッとしてしまいます。そりゃそうだ。
そして、この時初めてゲイルはジェイドの人間性に対して不信感を抱くようになり、夫のトムと画策してジェイド達から離れるべく行動に移したのでした。ここからゲイル一家の悲劇が始まるのです。
天国と地獄
始めこそは家族3人でワイワイとあんなに嬉しそうに川下りを楽しんでいたゲイル一家の表情とジェイドが持つコルトパイソン(拳銃)に脅され暴力に震えるゲイル一家の表情とを比較して、まさしく「天国と地獄」だなと感じさせられました。
ジェイドの演技力もあってか余りにも生々しくて、観ているこちらとしても非常に心苦しい気分になりましたね。
共同作業
川下りのガイドとして経験を持つゲイルとは対照的にジェイド達は川下りにおいてど素人でした。さらに、ジェイドは泳げません。強盗した時の逃走ルートとして追っ手の目を欺くために川下りをして逃げようと無謀な計画を実行していたのでした。そして、その目的地もブライダル・クリークをさらに進んだ場所にあったのです。
ブライダル・クリークの先には「ガントレット」と呼ばれる川下りにおいて素人が決して近寄ってはいけない激流があります。若いころに1度だけガントレットを経験していたゲイルはその過酷さを誰よりも知っており、愛する家族を危険な目にあわせるわけにはいきませんでした。しかし、ジェイドが「行け‼」とゲイルに強要するのです。
とはいえ、今のゲイルでは腕が鈍っているのも事実です。彼女1人が頑張ってもガントレットを無事にクリアする事は不可能でした。そこでジェイド達も仕方なしにゲイルと協力してボートを漕ぐことになるのです。このゲイルとジェイド達による共同作業がなんとも言えない光景に。2重3重と続く強烈な滝つぼへと立ち向かっていく3人、助け合う善人と悪人達、そしてゴールした時のガッツポーズ・・・。観てて思わず口がパカッと開いてしまいます。
ただ、善人と悪人がこのまま仲良しこよしで終わるはずがありません。その後、壮絶なクライマックスを迎えることとなるのです。
以上となります。
最後まで御覧頂きとても感謝しております<(_ _)>
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