※目次
「平成維新」という改革を元に集まった3人の若者達による革命戦争を描いたバイオレンス映画となります。
主演は窪塚洋介。
舞台となったのは東京・渋谷。
滅茶苦茶暴れまくる3人。
しかし、そんな彼らの元にも暴力団の影がひしひしと押し寄せて来る事となり、それが原因であらゆる抗争や事件に巻き込まれていく事となります。
この映画の1番の見どころとしては、当時話題となった映画のオープニングシーンで、画面を目掛けて殴りまくる窪塚洋介の異様な形相でしょうか。見るとおそらく衝撃を受ける事でしょう。他にも今は亡き原田芳雄の貫禄溢れる演技と江口洋介の冷徹なキャラっぷりにも注目です。
<個人評価点>
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星8
<記事読了時間>
約4分
※1部ネタバレ有り
ネオ・トージョー
山口進(窪塚洋介)、市川勝也(RIKIYA)、小菅信也(須藤元気)は、東京・渋谷を拠点とし自分たちが掲げる正義「平成維新」を実行する為に、ネオ・トージョーと呼ばれる組織を結成し、活動しておりました。
その活動とは、無茶苦茶なモノで敵対組織も含め自分達の事を気に入らない者、自分達がむかついた者を片っ端からぶちのめしていくモノでした。
しかし、派手に街中で暴れまわっていれば警察はもちろん、暴力団にも目を付けられてしまいます。そして、この3人に目を付けた青修連合若頭の兵頭秀次(本田博太郎)から呼び出しを喰らってしまいます。最初は、断ったのですが同連合の会長である青田修三(原田芳雄)から「来たら車をプレゼントしてやる」と言われ、3人は事務所に向かったのでした。
消し屋・三郎
事務所に行った3人は、そこで通称消し屋と呼ばれている殺し屋・三郎(江口洋介)と対面します。三郎は、この3人が暴れまわっている事を「ただの子供の遊びだ」と言って3人を馬鹿にします。
いきなり馬鹿にされ腹を立てた喧嘩自慢の山口が、三郎に襲いかかりますがあっさりと倒されてしまいます。青田にたしなめられ素直に負けを認めた山口は、気分を取り直し青田から貰った車を3人で全塗し、夜の渋谷へと繰り出しました。
しかし、車の中では三郎の余りの強さに驚いた3人のその話で持ち切りになってしまいます。
女子高生・遠山との出会いと焼き肉屋
ある日、単独行動をしていた山口は敵対組織に囲まれボコボコにされてしまいます。そして、叶わず逃げた山口は途中で女子高生・遠山(高橋マリ子)と接触し、高橋が持っていたラクロスで使うラケットの様な物を奪い取り、近くにあった公園で敵対組織を返り討ちにします。
「平成維新だ!馬鹿野郎!」と。
その後、ラクロスを返してもらう為に山口を追った遠山は、途中で山口を捕まえラケットを返してもらいましたが、どこか普通の人間と違う山口に魅力を感じ始めるのでした。そしてラケットの事で恩を感じた山口によって車で送ってもらう事になります。
しばらくして青田から焼き肉屋に誘われた3人は、そこで各々交流を深めていく事となります。山口は青田、市川は三郎、小菅は兵頭と・・・。
すれ違っていく3人
3人の掲げる正義「平成維新」の中で「麻薬の売買を許せない」事も含まれており、グリンゴというクラブで麻薬が売買されている事を知った3人はそのクラブを襲撃します。相手が外人であった為悪戦苦闘し、偶然遠山ともこの現場で居合わせた事で退却します。
そして、この時日ごろから女癖が悪いと山口に馬鹿にされていた小菅が山口と遠山の関係を見てしまった事により、怒りが爆発してしまい山口と小菅の喧嘩が始まってしまいます。結果、山口に敗れた小菅はやりきれない気持ちになりネオ・トージョーから離脱してしまいます。
残された山口と市川は青田の元へ赴きグリンゴを襲撃した事で叱責されてしまいます。グリンゴは青修連合の敵対組織である小西組が管理している店だったからです。この件によって小西組に喧嘩を売ってしまった形となった青修連合は、小西組との抗争が始まりかねない緊迫した状況になってしまいます。
そんな矢先、小菅が兵頭の誘いに乗って青修連合に入ってしまいます。それに動揺する山口にさらに追い打ちをかけるかの如く、三郎に憧れを抱く市川が三郎と親密になってしまい自分との距離を置かれてしまいます。
悪い予感が漂う山口と利用されてしまう事になる市川と小菅。果たして、この3人は一体どうなってしまうのか( ゚Д゚)
窪塚洋介の主な代表作
GO
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Laundry
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