※目次
こちらの映画は、名優デンゼル・ワシントン主演の映画「イコライザー」の第二弾となるサスペンス・アクション映画となります。
前作では、ホームセンターで務めるごく平凡な中年男性であったロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)でしたが、今作ではタクシードライバーへと転身しておりました。抜群の格闘センスに加え、どんな職業でも器用にこなすマッコール。そして、どんな困難にも顔色一つ変えず任務を遂行していく姿には、驚かされてしまいます。
「弱きを助け強きを挫く」・・・アメリカ版の必殺仕事人は、今作ではどのような活躍を見せてくれるのか?トルコ・ベルギー・アメリカと舞台を広げ、まさかの元戦友の裏切りと今回も目が離せません( ゚Д゚)
<個人評価点>
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星8
<記事読了時間>
約5分
※1部ネタバレ有り
脅迫
トルコ・イスタンブールから400㎞離れた峡谷を優雅に走る寝台列車の中、トルコ系とは違う1人の異色なアメリカ黒人男性が静かに読書をしておりました。彼の名は、ロバート・マッコール。彼は、こんな異端の地で何をしているのでしょうか?
実は、自分がアメリカ・ボストンでよく利用している本屋の女性が、元夫から娘を取り上げられてしまい脅迫されておりました。さらに、その元夫がこの寝台列車に乗っているという情報を戦友であり、アメリカCIA所属の女官スーザン(メリッサ・レオ)から受けていたのでした。そして、マッコールは元夫が利用している寝台列車内のバーへと侵入します。
マッコールは、まずバーのマスターに「お湯をくれ!」と言いました。しかし、マスターには言葉が通じず、そこに元夫が近づいてきて通訳してくれました。その後、マッコールと元夫は酒を酌み交わし雑談を交わしますが、会話中にマッコールの目的を察知した元夫は、その場にいた仲間達にサインを送ってマッコールを襲撃します。すると、マッコールの鮮やかな技によってその仲間達が瞬殺され、元夫はマッコールから選択を迫られます。「ここで死ぬか、娘を解放するか」と。そして、ボストンに娘が無事送還され誰に助けられたのかが分からないまま親子で抱き合うのでした。足跡を残さないジェントルマンなマッコール。
夫婦が殺害される
トルコで起きた事が何もなかったかのように日常のタクシー業務へと戻るマッコール。そこには、暗殺稼業のような殺伐とした世界とは打って変わって平和な日常に溢れておりました。一方、ベルギー・ブリュッセルで3人の悪人達によって夫婦が殺害されてしまうといった事件が発生します。
「お前の名前を引き継ぐ事となった」と発言した1人の悪人は、まるで夫婦で心中したと思わせるような手口で殺害に使った銃に夫の指紋を付け、その場を立ち去ったのでした。その頃、マッコールはタクシー業務中に薬物を強制投与された1人の女性を車に乗せ、その女性を苦しめた悪漢達を懲らしめておりました。いかなる時でも「弱きを助け強きを挫く」と強い信念を持つマッコールは、まるでスーパーマンのようでした。
そんなマッコールですが、仕事を終え自宅の前に着くと無人の自宅に灯りが付いてる事を確認し、銃をその身に忍ばせます。すると、玄関で懐かしい匂いがするのでした。思わず「スーザン!」と声を躍らせるマッコールは、そこで親友で戦友でもあるスーザンと久しぶりの再会を抱擁し合い、他愛もない談笑で盛り上がります。
また、スーザンから「人助けも良いけど、もう一度昔の仕事に戻ってみない?」と声を掛けられますが、「戻りたくない!」と返すマッコール。さらにスーザンから「奥さんが死んだのは貴方のせいではない」と言われます。作中でもその過去にはあまり触れられず謎が深まるマッコールですが、スーザンなりに励ましたかったのでした。
マイルズという黒人青年
その後スーザンを見送ったマッコールは、翌朝自宅のアパート内にて落書きされた壁を発見します。また、近隣の仲の良い婆さんの畑も荒らされており、「悪ガキ達が畑を荒らし、壁に落書きをした」とその婆さんから聞かされます。そこでマッコールは、誰かがやらねば壁はこのままだと思ったので塗装を始めるのでした。
すると、後からヘッドホンで音楽をガンガン聴きながら学校から帰ってきたマイルズ(アシュトン・サンダーズ)という黒人青年が現れます。そして、マイルズと会話をしていく内に彼が画家を目指しているという志を知ったマッコールは、彼に報酬と引き換えに壁を塗装するよう依頼したのでした。
一方、ベルギー夫婦の殺害の捜査を依頼されたスーザンは、相棒のCIA諜報員デイブ(ペドロ・パスカル)と共に飛行機に乗り、ブリュッセルへと飛ぶのでした。実は、殺されたベルギー夫婦がCIAの協力者だったのです。それは、デイブも知らないCIA内の機密情報でした。そして、殺害現場の検分をしたスーザンは「これは第三者による他殺である」と推理したのです。
スーザンの死
殺害現場の検分を済ませホテルへと付いたスーザンとデイブは、アメリカへ帰路する時間を設定し待ち合わせ時間になるまで各々解散しました。そして、16階にある自分の部屋へと入ったスーザンは、2人組の男に突如襲われてしまいます。「金はどこだ?」と声を荒げる2人組に必死で防戦するスーザン。しかし、必死の抵抗も虚しく息絶えてしまうのでした。
そして、このスーザンの死が1人の男を復讐鬼へと変えてしまいます。それは、マッコールでした。壁の塗装に励んでいるマイルズと談笑している時、マッコールの元へ1本の電話がかかってきます。スーザンの夫であるブライアン(ビル・プルマン)からでした。その後、電話を受けたマッコールは血相を変え1つの決意を胸にワシントンへと向かいます。
マッコールという人間は、CIA内ではスーザンとブライアンしか生死を知らず、他の人間には死んでしまっていた事になっていたのです。しかし、親友が死んだ事で自分の拘りよりも優先したマッコールは、自分の元戦友で故スーザンの相棒であったデイブと接触するのでした。死人のいきなりの訪問に驚くデイブは、「お前に協力する」とマッコールに言いそこで契りを交わし、互いの関係を強固なモノとしました。しかし・・・。
マッコールがベルギー夫婦の殺害状況を聞いて推理した結果、スーザンと同じ「第三者によるモノ」との答えに到達し、デイブに報告します。すると、タクシー業務中に突然刺客に襲われてしまうのでした。その後、刺客が持っていた携帯のデータを分析し、その携帯を持ってデイブの家へと訪問します。そして、デイブの前でその携帯を使うとデイブの携帯に着信が鳴り響くのでした。また、デイブの家の前にベルギー夫婦を殺害した3人も待機しておりました。彼らもマッコールの元戦友であり、デイブの協力者になっていたのです。デイブを含めたかつての戦友達の裏切り。彼らは、何故スーザンを殺し自分の命まで狙うのか?ここからイコライザーと戦闘のスペシャリスト達によるハイレベルな戦いが繰り広げられる事となるのです( ゚Д゚)
※イコライザー
※デンゼル・ワシントン映画の前記事